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社外商品企画部:新商品開発プロセスを大公開!Part4ついにネーミングが決定

#お役立ち情報  2024.04.13

「社外商品企画部」舞台裏大公開のPart4。ネーミングが決定しプレスリリースも行い、いよいよ商品開発は大詰め!。まもなく女子マーケ部が作り上げたこだわりのお煎餅が完成します。

 

女子マーケ部は2000人超の女性が所属するコミュニティ。年齢・属性・居住地などバラバラなメンバーだからこそ生み出せる斬新なアイデアが多くの企業からご好評いただき、これまでイベント企画や商品モニター、サンプリングなど数々のプロジェクトに携わってきました。

 

そんな女子マーケ部が山形県の老舗のおせんべいメーカーさんから新しいお煎餅の企画開発を依頼され、着手すること8ヶ月。

 

2000人超というメンバー数を活かし、多様なアイデアを集め、投票やアンケートを繰り返し、自信を持って全国にお届けできる最高のお煎餅がまもなく完成します。

 

今回は最終段階であるパッケージデザインの会議の様子を皆さんに公開します。

 

※これまでの企画会議の様子は、こちらからご覧いただけます。

社外商品企画部:新商品開発プロセスを大公開!Part1キックオフ

社外商品企画部:新商品開発プロセスを大公開!Part2大盛り上がりのアイデア出し

社外商品企画部:新商品開発プロセスを大公開!Part3コンセプトが確定!味もネーミングも大詰めに

 

ついにネーミングが決定!

プロジェクト始動から約7ヶ月。女子マーケ部のメンバーが新しいお煎餅をイチから考え始め、商品のアピールポイントや消費者へ伝えたい思いなどを、練り上げてきました。

 

そしてメンバーから出たネーミング案は34。投票を重ね3案まで絞り込んだところで、酒田米菓さんに最終決定をお願いいたしました。

 

  • 美容と健康に良い
  • 美味しく食べられる
  • 備蓄用にも最適

これらの思いが込められた「美ちっぷす(びちっぷす)」。お煎餅をあえて「ちっぷす」としたのは、

  • 幅広い年代に手に取ってもらえるように
  • おやつや隙間時間に気軽に食べられるように

という軽快なイメージを演出するため。また、薄焼き煎餅なのでパリッとした食感もチップスという響きがよくあっているのではと考えました。

 

発音のしやすさや名前の覚えやすさ、パッケージに印刷したときの字面の良さなど徹底的に考え抜き辿り着いた至極のネーミング。

 

親しみやすく、ありそうでなかった素敵な商品名がついに決定しました。

 

お煎餅もついに決定!

野菜を練り込んだお煎餅を作ると決まった時点から試作を重ねること数回。全国にいる女子マーケ部の参加メンバーの自宅に発送し、アンケートや投票を行い改良を加え、ついにお煎餅の味、食感、サイズが決定しました。

画像はイメージです 画像引用:酒田米菓株式会社

ビーツ・ほうれん草・トマトなど数種類の野菜を試した中で、一番人気が高かったカボチャを採用。味はカボチャの煮付けをイメージし、甘味と醤油味を活かしました。

 

今回、「災害時の備蓄食糧にも最適なものを」というコンセプトがあり、非常時で自由に好きなものを食べられない時に「甘い物が欲しくなるのでは?」という意見から、味に甘みを活かすことに。

 

もちろん災害時だけでなく、家事の合間や仕事で疲れたとき、ちょっと小腹を満たしたいときに、「甘いものを少し口にしたいな」といった女性のニーズにも合致。

 

またカボチャの煮付けの風味は年配の方にも親しみやすく、小さな子供にも人気の味付けということで、幅広い年代に向けて、最適な味付けを選び抜きました。

 

パッケージデザインもいよいよ始動

ネーミングと内容物が決定したため、工程はいよいよパッケージデザインへ。

 

「消費者代表」といえる女子マーケ部のメンバーたちからはパッケージデザインのアイデアが、プロジェクト発足当初からたくさん出ていました。

  • こんなデザインならお店で手に取ってみたくなる
  • 携帯できるようにおしゃれなカラーがいい
  • パッケージにこんなことが書いてあると嬉しい
  • 手を汚したくないから取り出しやすい形がいい

 

常に食品に対して「選ぶ・買う・食べる・生活に取り入れる」といったことを同時に考えながら生活している消費者にとっては、商品とパッケージは決して切り離せないもの。そんな視点からこれまで、ふんだんに出てきていたパッケージアイデア。

 

今回、デザインをしてくださるデザイナーのまりこさんに会議に参加していただき、形にしていく工程に入りました。

 

 

佐々
佐々
デザインって無限にあって、すごく自由なものなので方向性を固めるための参考として、酒田米菓さんで作られている商品の画像を並べてみました。

 

和風・洋風、どちらのデザインもあるんですけど、今回はこれらとまったく違ったデザインを作っていきたいですよね。

 

普段、酒田米菓さんの商品を購入している方々と違ったファンを呼び込むためにも、あえて現行のものに寄せず新たな切り口のデザインを模索することに。

 

また商品ターゲットとなる30代女性の「可愛いもの好き」といった傾向も意識。

 

市場調査の結果、煎餅類はオレンジ・青などはっきりした色味のパッケージが多いことがわかり、パステル系やくすみカラーはあまり採用されていない傾向。

 

佐々
佐々
既存商品で採用されていない色合いは、ブルーオーシャンの可能性もあるけど、売れないから使われなくなった可能性もありますよね(笑)。

 

あと、今回は「健康にもいい」っていうのをコンセプトに入れているので、お煎餅だけじゃなく「マクロビ系」の商品デザインも研究して、パッケージに載せる文言を固めていきたいと思います。

健康系の食品ってちょっとほっこりする感じのデザイン、あるじゃないですか。「お母さんの愛情が込められている」的な感じが伝わるような。

 

災害時にも「ほっこり感」のあるパッケージデザインだと嬉しいかも。

A子さん
A子さん
B子さん
B子さん
今回カボチャで作りますけど、今後シリーズ化していろんなお野菜、出していきたいですよね。そうすると、シリーズ化しやすいデザインっていうのも大事なんじゃないでしょうか。

 

例えばグミとかで、グレープ味・オレンジ味・イチゴ味とかシリーズ化されているのもありますよね。そんなイメージで。

ほっこりしたイメージだと、和風のデザインがいいかなって思います。これはロゴにも繋がってくるんですけど、和風のロゴにして、それを中心にデザインを考えていくとか。
C子さん
C子さん

佐々
佐々
数年前から、ポテトチップスなんかでクラフト系って流行ってるじゃないですか。熟練の職人により生産されました、厳選素材で作りましたっていうような。

 

ああいうのってすごく人気があるんだけど、お煎餅ではまだないんですよね。

 

だから「クラフト系」のイメージをデザインに取り込んでも面白いよね。

クラフト系いいですね。あと、上品で可愛い感じがいいですよね。野菜のイラストか写真は入れたいな。

 

「和風でクラフトっぽいもの」っていう方向性、いいと思います。

まりこさん
まりこさん

佐々
佐々
野菜のイメージはしっかり盛り込みたいですね。ただね、おしゃれさだけを追求してしまうと、それはそれで上手くいかないんですよね。

デザインを決めるときには「消費者が商品を手に取ってレジまでちゃんと持っていくかな」っていうところをしっかりイメージしていきましょう。

 

皆さんが普段目にしているのは、すでにスーパーに並んでいる商品ですよね。

 

でも、商品って最初からちゃんとした並びになっているわけではないんです。私たちの商品をこれから並べてもらわないといけない。

 

だから、すでに並んでいる様子だけをイメージするのではなく、商品単体でしっかり訴求できるデザインでないとね。

無地にロゴだけみたいな商品ってありますけど、「中身がよくわからないから買わない」ってなっちゃう可能性ありますよね。
D子さん
D子さん
E子さん
E子さん
新しい商品だから、中身のわかりやすさは大事かも。

 

あと、スーパーに置くので、高級感出しすぎても手が伸びない。庶民的な親しみやすさも欲しいですね。

そうそう。

 

みんな、どんなデザインがいいですかって聞くと「おしゃれなのがいい」っていうんですけど、じゃあ普段、おしゃれなの買ってますか?っていったら、ちょっと違うかなっていう部分もあるじゃない。

 

やっぱり、どんな商品なのか、中身がわからないと買わないですよね。

佐々
佐々

F子さん
F子さん
パッケージに書いてある文字も重要ですよね。

 

ポテトチップスなんかで「ひまわり油100%」って書いてあると、ひまわり油が体にいいのかどうかよくわからないけど、なんだか体に良さそうみたいな(笑)。

そうなんです。文字はネーミングやキャッチコピーだけじゃなく、その周辺に書かれたワードもすごく訴求効果に影響するので、その辺も詰めていきましょう。
佐々
佐々

G子さん
G子さん
産地が書いてあると思わず手に取っちゃいます。「山形県産うるち米」は入っているといいんじゃないですか。
新しいもの好きの人も多いと思うので、新感覚とか新食感とか書いてあると試したくなる。
A子さん
A子さん
B子さん
B子さん
限定っていう言葉に弱い人もいますよね。春季限定とか冬季限定とか。あと地域限定とか。
地産地消とかオーガニックとかにも私は惹かれます。「心も体も喜ぶおやつ」とか。
C子さん
C子さん
D子さん
D子さん
称号的なのつけたいですね。「女子マーケ部金賞」的な。2000人からなるコミュニティ、女子マーケ部が開発しましたよっていうブランド力みたいなの、添えたいですね。
称号系のキラキラシール貼ったらすごく目立ちますよね。あと、やっぱりみんな「1位」って言葉、好きじゃないですか。
E子さん
E子さん

佐々
佐々
何の1位なのかが上手く伝わらないと、消費者に誤解されて誇大表現みたいになっちゃうので、その辺は慎重にね、進めていく必要があると思うんだけど。

 

でも2000人以上のメンバーを擁する女子マーケ部が開発した味っていうところの称号みたいなのは、上手く作っていきたいですよね。

 

「欲しいもの」「好きなもの」に貪欲な女子マーケ部メンバー、尽きることなく溢れ出すアイデアの数々。

 

これらのアイデアをもとにデザイナーのまりこさんが5つのアイデアを作ってくれました。

 

  • くすみカラーを全面に押し出したA案
  • お菓子パッケージの王道的なB案
  • 「健康系」を意識したC案
  • 自然派志向をイメージしたD案
  • クスッと見る人の笑みを誘うE案

 

商品名以外の文言はFABE分析を行い厳選。

商品の特徴や優位性、顧客便益、それらを裏付けるエビデンスを書き出し、キャッチコピーやパッケージデザインに盛り込む文言の抽出を行いました。

 

A子さん
A子さん
A案が私は好きです。すごくおしゃれで、会社のデスクの引き出しに入っていてもいい感じですよね。
E案、思わず手にとって買いたくなる気がします。「ほっこり感」がすごく出てますよね。
B子さん
B子さん
C子さん
C子さん
お煎餅のパッケージって透明で中が見えるものが多いと思うんです。今回のデザインは小窓からちょっとだけ見せる感じで行くんでしょうか?

パッケージの素材は保存期間に関わってくるんですよね。備蓄を意識すると6ヶ月は保存できるようにしたいなと。

 

そうすると透明のプラスチック素材は向かないので、あえてアルミを採用しました。

佐々
佐々

D子さん
D子さん
E案好きなんですが、カボチャは煮物の写真じゃなくて、カボチャそのものがいいです。

 

煮物は家庭によって味付けが違うだろうから、買ってくれた人が食べた時に「想像していた味と違う」ってなっちゃうとよくないかなって。

備蓄できるっていうことには、どのデザインでも触れていないんですよね。

 

ローリングストックっていう言葉を裏面でいいから、入れておくといいかも。

E子さん
E子さん

佐々
佐々
AとEの人気が高いみたいですが、実際売り場に並んだ時、Bくらいインパクトがある方が、人の目に止まりやすいっていうのはありますよね。

そうなんです。まずは買ってもらわないことには始まらないので。そういう意味でBはあえてインパクトを出すように作りました。
まりこさん
まりこさん

佐々
佐々
おしゃれなデザインにしたはいいけど、「結局買わへんやん」っていうのは避けたいですよね(笑)。

 

ここは「買う」っていうことにこだわってデザインを選んで欲しいです。

AやCはすごく素敵なんですが、白い文字って50代・60代になってくると読みにくいんですよね。今回の対象年齢はもう少し下なのかもしれないけど。
F子さん
F子さん
G子さん
G子さん
でも年配の方にも買ってもらいたいよね。
擬音語ってイメージ広がりますよね。「ホクホクかぼちゃ」とか「パリッと食感」とか。
A子さん
A子さん

 

おおよその改善ポイントが出尽くしたところで、デザインや文言の改良をデザイナー・まりこさんに依頼。その後、女子マーケ部メンバーと酒田米菓さんで投票を行い、パッケージの最終決定を行うことになりました。

 

ついにパッケージデザインが完成

デザイナー・まりこさんがみんなの意見を集約し改良してくれたデザイン案を、2000人からなる女子マーケ部のメンバーと酒田米菓さんとで選考。投票の結果、ついにパッケージデザインが決定しました。

 

「女子マーケ部セレクション」の金賞には特別なこだわりが!

 

たんに人気投票で1位だったというだけでなく、

  • 製造工程のこだわり
  • 衛生面
  • 栄養面
  • 製品の社会的意味合い

など女子マーケ部が設けた厳しい基準と照らし合わせ、「金賞」の名にふさわしいと判断した商品のみにつける「金賞」。

 

今回、女子マーケ部と酒田米菓さんでこだわり抜いて作り上げた「美ちっぷす」はこの金賞にふさわしいと判断し、パッケージデザインに盛り込むことにしました。

 

パッケージの裏面には、この商品の誕生の経緯を簡潔に明記。また、災害時に備えたローリングストックの説明も載せ、世の中に災害への対策意識を呼びかけることに。

 

新商品の完成まであと一歩。参加メンバーが毎回、忌憚なく意見を言い合い、ワクワクしながら作り上げたお煎餅。2000人以上のメンバーの支持を受け自信を持って全国にお届けできるお煎餅がまもなく誕生します!。

 

先行プレスリリース

2023年5月末に始動したこのお煎餅開発プロジェクトですが、2024年1月29日にプレスリリースを行いました。

 

女性コミュニティが老舗おせんべいメーカーさんとタッグを組むという意外性が注目を集め、数十社にのぼるメディアに取り上げていただきました。

 

秋に控える発売日に向け、認知度アップ策も着々と進行。販売開始から注目を集められるよう入念な仕込みも検討中です。

 

商品が皆さんの手に届くまであと少し!。はやる気持ちを抑えながら、女子マーケ部メンバー一同、丁寧に慎重に最後の仕上げを行っています。

 

発売日が決定したらお知らせいたしますので、ぜひみなさん、楽しみに待っていてくださいね!。

 

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