
8月の女子マーケ部定例会は「おもしろいビジネス大解剖」と題して、消費者に対してユニークなアプローチをしている企業を紹介しました。
「この商品はなんでこんなに売れてるんだろう?」、「この企業はどうやって収益を上げているんだろう?」、そんな疑問に佐々妙美部長がお答えしました。
「企業の裏側ってこうなってるんだ!」を知ると、商品を選ぶ目も少し変わってきますよね。スモールビジネスに役立つノウハウも満載なので、これからビジネスを始めたい方はぜひ、参考にしてください!
今時のレンタル屋さんは「貸すだけ」で終わらない
世の中には「面白い仕組み作り」をしている会社がたくさんあるんですよね。最近、ユキさんも面白い会社を発見したとか?
そうなんです。先日、高二の姪っ子と一緒に、成人式の着物の予約に行ってきたんです。
うちは息子が二人いて、男の子の成人式って、大学や専門学校の入学式で着たスーツのネクタイを変えるだけっていう人が多いんですね。
でも、女の子の成人式ってすごい準備が大変なんです。もう、高二、高三くらいから着物のレンタルの予約をしに行かなくちゃいけなくて。男子ママの私には初めての経験で、楽しく試着を見ていたんですけど。
すごい仕組みだなと思ったのが、成人式の時に1回着物をレンタルしますよね。その時に20万から40万円くらい、けっこうなお値段になるんですけど、それを1回借りた後、7年間で10回まで、新作の着物が借りられるんです。

画像引用:山正山﨑ホームページ
1回、借りたものをもう1回借りられるんじゃなくて、新たに選んで良いんですよ。「なに?どういうこと?!」って思って。
私の妹も姪っ子も、一緒に行った母も驚いて、パニック状態(笑)
20万円でレンタルして、特典をフルに利用したら、1回あたり2万円くらいやもんね。
そうなりますよね。なんで、それが成り立つんだろう?って、驚愕して。
その話を聞いた後に試着をして、半衿にラインストーンが付いているものとか、真珠のような飾りが付いてるものとか、いろいろ合わせてくれて、帯締めもいろんな飾りを見せてくれたんです。
で、いざ「お見積もりは?」ってなった時に、「これはオプションなので、プラス1万円です」とかなっていて、「あ、そういうところで利益が出ているんだ」と。
そうなんです。それが良い悪いってことではなく、ちゃんと、ビジネスが成り立つ仕組みがあるんだなと。すごい納得しました。
そのレンタル屋さんは、写真屋さんや、ヘアメイク、エステもあって、写真は同じビル内で撮れて。おじいちゃん、おばあちゃんも連れてきて良いですよとか、ペットのネコちゃん、ワンちゃんも連れてきて良いですよって。
前撮りで家族写真も撮れちゃうわけですね。すごいよねぇ。
写真撮ったらプリントしたくなるじゃないですか。そういうところで商売が成り立ってるんだなって感心しました。
すでに成人式を経験している女子ママさんたちには当たり前かもしれないですけど、男子ママなので、目から鱗でビックリしました。
徹底した顧客ファーストが驚異のリピート率に
ドモホルンリンクルでお馴染み、再春館製薬は、お客さんが商品を繰り返し買ってくれる「リピート率」が90%超えって言われてるんですよ。
えー!そんなに。私、興味はありつつも試したことがないんですけど、「お試しセット」を試した後に購入した人がそれくらいいるんですか?
これは驚異の数字で、普通は50%いってたら良い方なのね。それが90%の人たちがリピートしているというとんでもない会社なんです。
なんでそれが可能なのかというと、再春館製薬がやっている再春館システムという会社があるんだけど、ここのコールセンターがムチャクチャ強いの。

画像引用:再春館システム
コールセンターで使われているシステムの画面がこんなふうになっていて、お客様一人一人について、どんなお悩みを持っていて、どんなお話をしたかをしっかり管理してる。
そうそう。で、長期に購入してくれている顧客は電話番号で振り分けられてて、VIP専用のオペレーターにつながるようになってんねん。
へー。電話かけた時点で自動的にそちらにつながるんですか。

画像引用:再春館システム
そう。電話かけた時点でそっちにつながる。コールセンターがものすごい広くて、オペレーターの数もすごい。

画像引用:再春館システム
VIP顧客にはVIP専用オペレーターがいて、会社から言われてることは、「お客様のお話を聞いてあげてくださいね」っていうこと。
だから商品の購入とかお肌のお悩みとかじゃなくて、個人的な話をするために電話してくるお客様もけっこういるんだって。
女性って、「話を聞いてほしい」っていう人、けっこういますもんね。
そうそうそう。だからオペレーターが「話し相手」になってんねん。

画像引用:再春館システム
こんなふうにオペレーターが分れてんねん。着信した瞬間に電話番号で振り分けられて、同時に顧客管理の画面がオペレーターのパソコンに出てくるから、「⚪︎⚪︎様、いつもありがとうございます」って言って、電話に出られるようになってる。
多くの会社が、そこまでできてないから、何年も買ってるのに、初めて電話したかのような対応を受けることになったりするんだよね。でも、この会社はお客様をそういう気持ちにさせない。
すごい仕組みになってるのよ。それがドモホルンリンクルの裏側。
電話に出たオペレーターが前回対応した人と違っても、なにを購入したかがすぐにわかって、「この前購入いただいた⚪︎⚪︎はどうでしたか」っていうような話ができるわけですね。
そう。購入履歴だけじゃなく「お付き合い年数」とか、「上得意候補」とか、全部システム上に書いてある。 話した内容も書いてあるから、「お肌悩み」だったら、「シミ、シワが気になってる」とか細かく記録されてる。あと、「今の天気」とか(笑)
あー、お客様が住んでいる地域の天気が出てくるんですね。「今、雨大変ですね」とか。
そうそう。そういうことも話せる。これは2011年から導入している仕組みなんだよね。
そう、どこよりも早くこういうことを導入して取り組んでるから、リピート率が驚異の90%になるんだね。
「日差しがきついから、紫外線対策しましょう」とか、会話の引き出しにつながることも、画面上に書かれているんですね。すごい。
オルビスさんなんかも、初めてのお客様と2回目、3回目のお客様とで、商品に同梱するものを変えたりしてるので、「いつも同じ対応」、「いつも同じ同梱物」じゃないところに、楽しさを感じるお客様は、多いですよね。
旅×収入×地元との触れ合い

画像引用:おてつたび公式サイト
続いて紹介するのはこちら。「おてつたび」っていうサイト知ってますか?
初めて見ました。「お手伝いしながら知らない街へ旅へ出よう」って書いてありますね。
若い人なんかで、「旅行に行きたいな。でもお金、あんまりないな」ってことあるやん。田舎に行くと、人手が足りてないところがあるので、そういうところのお手伝いをして旅費をタダにするっていうサービスなんです。
お手伝いする代わりに、宿泊を無料にしてもらったりとか?

画像引用:おてつたび公式サイト
宿を提供してもらえるところもあるねん。「お手伝いをしてお金を得られる」、「地域を旅する」、「寝床は地域の方が用意します」って。例外もあるみたいやけど。
そうなんですよ。定年されても、まだまだ元気で力が余っている方もたくさんいらっしゃるから、そういう方が地方にお手伝いに行くっていうのも良いですよね。
旅って、一般的には一緒に行った家族や友人とだけのコミュニケーションになっちゃうけど、このサービスを利用すれば地域の方とコミュニケーションできるから、これまでとは違った思い出作りができますよね。知らない地域に行くきっかけになったり。
ただ行くだけじゃなく、地域の方と交流できて、お役に立てたら嬉しいですね。
旅行って行き先に迷うことない? 「どこ行こうかなぁ」とか。なので、このサイトで行き先を決めて、その周辺を見て回るっていう旅の仕方も面白いよね。
「ダーツの旅」じゃないですけど、自分で選んで行くんじゃなくて、目的があって、そこに行くって面白いですね。
例えば農家さんだと、「ここでの滞在で農業だけでなく、季節や暮らしに触れていただけたら嬉しいです。自然の中で体を動かしたい方、いつもと違った場所で暮らしてみたい方も大歓迎。」っていう募集があったり。
「ゆずの収穫」とか季節に合わせていろいろあんねん。

画像引用:おてつたび公式サイト
こんな感じで、行ったことない土地にフラッと行って、お手伝いして帰ってくるって、なかなかできない経験だから楽しいよね。
カヤックとか、レジャーのお手伝いなんかもありますね。お仕事もして、自分も楽しめそう。募集も全国各地ありますね。
そうなんですよ。いろんな経験ができて、お金も稼げて、地元の人とも触れ合えて。旅行とはまた違った楽しみがありますね。
知りたいことは現地の人に聞くのが一番

画像引用:LOCOTABI Inc.公式サイト
続いては「ロコたび」というサービスです。「ロコ」は「現地で暮らす人」みたいな意味で、「海外に住んでいる人に何かを頼みたい」っていうニーズのある人に向けたサービス。
例えばいま私がいる「ベトナム ダナン」で検索すると、観光ガイドをしてくれる人が出てきたり。逆に、ダナンに住んでいて、日本人を相手にサービスを提供したい人は、ここに登録しておくとお問合せが来たり。

画像引用:LOCOTABI Inc.公式サイト
「観光案内できますよー」とか、「通訳できますよー」とか載せておくと良いわけですね。
登録している人にいろいろ質問ができるから、「気候はどうですか?」とか、「こういう場所に行きたいんですけど、どう予約したら良いですか?」っていうことを聞いてみると、生の情報が入手できる。
「子連れ旅の相談です」とか、相談だけは無料でできるので、旅行の計画を立てる前に聞いてみるのもいいですよね。

画像引用:LOCOTABI Inc.公式サイト
妙美さんのところに、「年末年始にダナン旅行を計画してます。移動について教えてください」っていうのがきてますね。こういうのは現地にいる人に聞かないとわからないですもんね。
この方は10人での旅行を考えていらしたので、「
グラブ(配車サービス)はすぐ捕まりますが、7人乗りは少ないかな?と思いますので、2台に分けて呼ぶのがいいと思います。」とお答えしました。
ネットで調べてもここまで詳しい情報はなかなか出てこないので、聞いちゃうのが早いです! ちなみに、私はここでお仕事2件くらい、獲得しました(笑)
日本国内でも登録できるので、地元の情報をお伝えしたい方なんかも登録してみると良いですよね。
最近はAIに質問すると、かなり良い答えを返してくれるようになってきていますが、旅の情報はやっぱり現地にいる人に聞くのが一番!
ガイドや通訳、ドライバーなどを見つけたり、ビジネスの海外展開の相談もできるので、興味のある方はぜひ使ってみてくださいね。
定例会後半も、まだまだ知られていない「おもしろいビジネス」を紹介しています。妙美部長が最近ハマっているAI最新情報や、イズミさんが見つけた怪しいビジネスの話も飛び出して、大爆笑となった後半戦、どうぞ引き続きお楽しみください。
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