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新規事業のアイデアはどう考える?失敗しないために必要な5つのステップを解説

#お役立ち情報  2024.07.10

「新規事業で会社を拡大したい」
「既存事業だけでは頭打ち?」

 

会社を立ち上げ軌道に乗り出したら、新規事業で顧客の拡大を目指したいもの。

 

既存事業だけに注力していては、時代の変化に対応しきれないことも。

 

しかし既存顧客を満足させつつ、新たな顧客を獲得する新規事業を考えるのは、なかなか難しいと感じている人は多いでしょう。

 

正しいステップを踏まないと、いつまで経っても収益が上がらないという可能性も。

 

そこでこの記事では、「効率よく新規事業を立ち上げる思考ステップ」を解説します。ぜひ「持続可能な会社経営」に役立ててくださいね。

 

 

STEP1
アイデアは後から考えてもいい

「新規事業に乗り出したいが、どんな事業をするかアイデアがない」という人がいます。

 

はい、それでもいいんです。「アイデアがないなら事業を拡大すべきでない」なんて厳しいことをいう人もいますが、経営者はクリエイターではありません。

 

アイデアは生み出そうとせず、情報をかき集め、後から炙り出せばいいのです。

 

では、まずなにから始めたらいいか。まったくアイデアのない人には、セミナーへの参加をおすすめします。

 

セミナーで

  • アイデアの立て方
  • アイデアの深掘りの仕方
  • アイデアの伝え方
  • アイデアを収益に結びつける方法

などを学ぶと、少しずつ頭の中にあるイメージが鮮明になっていきます。

 

また、セミナーに参加すると「自分の強み」を発見することができます。

 

講師や受講生との交流を通じて自分や自社の強みを発見し、その強みを活かす事業を考え、新規に乗り出すという方法は、実は無駄がなく成功しやすい方法なのです。

 

セミナー参加のメリットや有効活用の方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

 

セミナーに参加するメリットは?お金と時間を無駄にしない上手な活用法を解説

 

STEP2
強みを活かして事業を考える

事業展開は「自分に向いていること」をするのが、一番無駄がありません。

 

目立つのが嫌いなのにセミナー講師をやりたいというのは無理な話。そういう人がセミナービジネスをやりたいと思うなら、得意な人を雇うといいでしょう。

 

つまり向いていないものは事業化できないというのではなく、自分が事業の中で「どの役割を果たすのか」を正確に掴むことが大切なのです。

 

会社の創業時は「やりたいこと」を優先した人も、拡大時にはぜひ「向いていること」に注目してみて下さい。

 

セミナーに参加し、講師や受講仲間との関わりから、自分をあぶり出す方法のほかには、ウェルスダイナミックスもオススメです。

 

ウェルスダイナミックス(Wealth Dynamics)は、ビジネスパーソンや企業家が自分自身の強みや適性を理解し、それを最大限に活かすための自己診断ツールおよびフレームワーク

 

ロジャー・ハミルトン(Roger James Hamilton)によって開発されたこのシステムは、個人がどのようにして富を築き、成功するかを明確にするための道標となります。

 

ウェルスダイナミックスの
基本コンセプト

ウェルスダイナミックスの基本的な考え方は、「誰もが異なる方法で富を築く才能を持っている」というものです。

 

人々の強みや価値観はさまざまであり、一つのアプローチが全員に適しているわけではありません。このフレームワークは、個々の特性に基づいて成功するための最適な方法を特定することを目的としています。

 

ウェルスダイナミックスでは、主に8つのプロファイルが用意されています。それぞれのプロファイルは、特定のタイプの才能や強みを表しており、それに応じた成功の道筋が示されます。

 

8つのプロファイル

1、クリエイター(Creator)

創造力が豊かで、新しいアイデアや製品を生み出すことに長けています。リスクを恐れず、革新的なアプローチを採ります。

 

2、スター(Star)

カリスマ性があり、自己表現やパーソナルブランドを通じて影響力を発揮します。注目を集めることで富を築きます。

 

3、サポーター(Supporter)

チームのまとめ役やリーダーシップを発揮し、人々を支援することで成功します。人間関係の構築が得意です。

 

4、ディールメーカー(Dealmaker)

ネゴシエーションや取引に優れ、ウィンウィンの状況を作り出します。人脈を活かしてビジネスチャンスを見つけます。

 

5、トレーダー(Trader)

市場の動向を見極める能力があり、売買を通じて利益を上げます。タイミングの良さが鍵となります。

 

6、アキュムレーター(Accumulator)

計画性と慎重さを持ち、長期的な視点で資産を積み上げていきます。堅実な投資が得意です。

 

7、ロード(Lord)

組織運営や管理に優れ、効率を最大化することで利益を生み出します。資源の最適化が得意です。

 

8、メカニック(Mechanic)

システムやプロセスの改善に熱心で、効率化や自動化を追求します。細部にまでこだわります。

 

ウェルスダイナミックスの利点

ウェルスダイナミックスを活用することで、以下のような利点が得られます。

 

自己理解の向上

自分自身の強みや弱みを明確にし、どのようにして最大限のパフォーマンスを発揮できるかを理解できます。

 

キャリア選択の指針

自分に最適な職業やビジネスの方向性を見つける手助けとなります。これにより、無駄な努力を避け、効率的に成功を目指せます

 

チームビルディング

組織内で各メンバーの役割を明確にし、適材適所の配置を実現できます。これにより、チーム全体の生産性が向上します。

 

ストレス軽減

自分に合った方法で働くことができるため、ストレスを減らし、より健康的な生活を送ることができます。

 

STEP3
間違った考えは捨てよう

事業を考えるときは、これまでの固定概念や自分勝手なイメージはすべて取り去ってください。

 

斬新なものを考える必要はない

事業アイデアを考えるとき、世の中に存在しないまったく新しいものを生み出そうとするのは間違いです。

 

存在しないものは需要がないもの。あなたがよほどの天才でもない限り、そのようなものを作り上げ世の中に需要を創出することはできません。

 

それではなにを考えればいいかというと、「すでに存在しているんだけど、もうちょっとこうなっていたら、さらに便利なのに」と思うものを見つけてください。

 

商品でもサービスでも、「ちょっとアレンジしたらもっと良くなるのに」と感じるものはたくさんありますよね。

 

そういうものはすでに世の中に流通しているので、需要がどのくらいあるか簡単にリサーチできます。

 

そして消費者の反応も知ることができるので、「お客さんが望みそうなもの」を考え、「進化版」を出せばいいのです。

 

競合他社がたくさんいたらチャンス

「競合が多いものはレッドオーシャンだから、手を出したらダメ」というのは間違いです。

 

競合が多いということは市場が大きいということ。そこにはいくらでもビジネスチャンスがあるのです。

 

また一見、競合が多いように見えても、実際はすべての企業がしっかりと稼働しているわけではありません。

 

一度作った商品やサービスをそのまま提供しているだけで、「現在のニーズ」に対して供給が空洞化している可能性もあります。

 

ですから競合が多いジャンルには商機がたくさんあると思って、スルッと入り込んでみてください。

 

完璧を目指すのはNG

新規事業を立ち上げるときに「完璧に作り込まなければ」と考えるのも間違いです。

 

完璧を求めて時間をかけているうちに、流行が移り変わり、出来上がった頃には必要とされなくなっているというのはよくある話。

 

また最初の作り込みにお金をかけすぎてしまうと、改良が必要になったときに身動きが取れなくなってしまうこともあります。

 

商品もサービスも作り込むまえに、小さくスタートして顧客の反応をみながら改良を重ねていくほうが、圧倒的に効率的です。

 

そもそもどんな商品にもサービスにも完璧はありません。永遠に改良の連続。

 

時代や顧客のニーズ、自社の成長に合わせて「その時点での最適」を目指すのが正解です。

 

能力を超える仕事に手を出してもいい

事業は能力を超えるものに手を出してはいけないと思うのは間違いです。自社で完結する力がなければ、できる人を探してくればいいのです。

 

例えば20万円でホームページの作成を依頼されたとします。このとき、自社に求められるクオリティのサイトを作れる人がいなければ、請け負ってくれる人や業者を探して依頼すればいいだけの話です。

 

もちろん成果物に対する責任は負わなければいけません。しかし実際に手を動かすのは別の人であっても、自社で請け負い、ちゃんと納品まで責任を持てば、それはあなたの会社の実績です。

 

そうやって、事業を大きくしている会社はたくさんあります。一から十まで社内完結しなければいけないというのは思い込みです。

 

いい意味で「人に頼る能力」を磨き、「頼れる人・会社」のリストを充実させていきましょう。そのリストがあなたの会社の財産になります。

 

STEP4
競合研究は徹底的に

売る商品やサービスのアイデアが固まってきたら、必ず競合研究をしてください。

 

いきなり売り出そうとするのは失敗のもと。「競合研究を重視するものはビジネスを制する」というくらいの気持ちで、徹底的に研究しましょう。

 

気になる会社は資料請求

競合研究は最低でも10社。なにも本社まで訪ねていったり、商品を購入したりということではありません。

 

ホームページを見て、商品・サービスの魅せ方や顧客との距離感などを研究しましょう。

 

また、気になる会社はぜひ資料請求してみてください。あなたがやろうとしているビジネスをすでに開始している先輩が、一生懸命考えた売り方がそこには詰まっています。

 

ただ、興味を惹かれない会社は研究する必要ありません。検索で上位に出てくるからといって、必ずしも顧客にウケの良い会社とは限りません。

 

直感的にいいな、参考にしたいなと思う会社を10社程度ピックアップし、とことん深掘りしてみましょう。

 

上場企業のIR資料は宝の山

上場企業はIR資料を最低年2回発表することになっています。実はこの資料も、無料で手に入る宝の山なのです。

 

上場企業は常に投資家を魅了し続ける必要があります。そのため「いま、こんなことに取り組んでいます」、「これからこんな事業を始めます」ということを資料に詳しく書き、「成長の可能性」を示さなければならないのです。

 

つまりIR資料を見れば、すべての上場企業の新規事業戦略が丸わかりです。

 

また、IR資料には未来だけでなく、これまでのことも書いてあります。こんな事業でいくら儲かった、どう失敗したといったことも、投資家の判断材料になるので、包み隠さず掲載されています。

 

さらに、IR資料には事業内容だけでなく、「顧客のファン化に力をいれていきます」など、方向性を示すことも書いてあります。

 

大企業が動けばブームが起こるかもしれません。

 

「なるほど、複数の大企業が『顧客のファン化に力を入れる』といっているなら、ファンビジネスに商機があるかも」など予測を立てることもできるでしょう。

 

IR資料は企業のホームページに載っているので、ぜひダウンロードしてみてください。

 

ビジネスの周辺も研究しよう

自分が始める事業に関し研究するとき、同じ事業や企業だけを研究するのでは不十分です。

 

それでは視野が狭くなってしまい、アイデアを広げることはできません。

 

例えば、SNS運用代行業をしようと思ったとき、代行業社だけを調べても十分ではありません。

 

個人で請け負っている人やインフルエンサーまでリサーチを伸ばし、業界全体の動向を掴むことも必要です。

 

また、最近では個人でビジネスをしている人も多いので、そういう個人をリサーチすることがビジネスの参考になることもあります。

 

知識は狭く深く集めるのではなく、芋蔓のようにどんどん派生させ、関連する周辺情報にも目を配ってください。

 

STEP5
「顧客理解」がすべて

売るものが決まり、魅せ方も決まったら、まずは「小さく」売り始めましょう。

 

先ほどもいいましたが、「小さくスタートして、顧客の反応をみながら改良していく」という方法は、無駄がなく、金銭的にも体力的にも消耗を最小限に抑えることができます。

 

そして、この「小さく始める」は顧客理解を深める上でも非常に有効です。

 

売る自信がないのは
顧客理解が足りていないから

商品やサービスを作り、最初の一つ目を売るときには、多くの人がドキドキするでしょう。しかし、そこで「自信を持ってお届けできる」と言い切れないのは、顧客への理解が足りていないからです。

 

商品もサービスも基本は「顧客の悩みを解決するもの」。

 

「この商品・サービスで私はあなたの悩みを解決できます」と言い切ることができれば、自信を持ってお届けできるでしょう。

 

しかし、顧客理解が足りていないと、「顧客の悩みは本当にこれなのか」、「顧客が求める解決方法はこれなのか」と迷いが生じてしまいます。

 

この迷いの原因は、顧客の悩みを真に理解していないことです。

 

兎にも角にも、顧客理解が何よりも大事と心得て、常に理解に努めてください。

 

常に改良・改善を

顧客の声は必ずヒアリングするようにしましょう。商品・サービスに関する意見に常に耳を傾け、改良しては売り、改善しては売りを幾度となく繰り返していってください。

 

ゴールはありません。PDCAは絶えず回し続けなければいけません。

 

そうやって第一層目の上に、改良版が積み重なり、三層、四層と増えていく、、、、、、。

 

商品も事業もミルフィーユのように改良を積み重ねて、形になっていくものです。

 

全部を自社でやろうとしない

事業を拡大するうえで大切なのは、全部、自社だけでやろうとしないことです。

 

  • 強みはセミナーに参加して、受講仲間に見つけてもらう
  • 向いている事業は、分析ツールで診断する
  • アイデアは競合研究で真似できる要素をかき集める
  • 商品はある程度完成したら試作販売で、顧客から改良点を教えてもらう

 

こう並べると「そんな他力本願でうまくいくの?」と思うかもしれませんが、実は多くの企業がこの方法で最短距離を走って、事業を拡大しているのです。

 

難しく考えすぎて、いつまでも動き出せないようでは時間を無駄にしてしまいます。

 

「新規事業に挑戦したい」という気持ちがあるなら、この記事で紹介した方法をもとに、とにかく動き出してみましょう。

 

 

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