社外商品企画部:新商品開発プロセスを大公開!Part4ついにネーミングが決定
「社外商品企画部」舞台裏大公開のPart4。ネーミングが決定しプレスリリースも行い、いよいよ商品開発は大詰め!。まもなく女子マーケ部が作り上げたこだわりのお煎餅が完成します。
女子マーケ部は2000人超の女性が所属するコミュニティ。年齢・属性・居住地などバラバラなメンバーだからこそ生み出せる斬新なアイデアが多くの企業からご好評いただき、これまでイベント企画や商品モニター、サンプリングなど数々のプロジェクトに携わってきました。
そんな女子マーケ部が山形県の老舗のおせんべいメーカーさんから新しいお煎餅の企画開発を依頼され、着手すること8ヶ月。
2000人超というメンバー数を活かし、多様なアイデアを集め、投票やアンケートを繰り返し、自信を持って全国にお届けできる最高のお煎餅がまもなく完成します。
今回は最終段階であるパッケージデザインの会議の様子を皆さんに公開します。
※これまでの企画会議の様子は、こちらからご覧いただけます。
ついにネーミングが決定!
プロジェクト始動から約7ヶ月。女子マーケ部のメンバーが新しいお煎餅をイチから考え始め、商品のアピールポイントや消費者へ伝えたい思いなどを、練り上げてきました。
そしてメンバーから出たネーミング案は34。投票を重ね3案まで絞り込んだところで、酒田米菓さんに最終決定をお願いいたしました。
- 美容と健康に良い
- 美味しく食べられる
- 備蓄用にも最適
これらの思いが込められた「美ちっぷす(びちっぷす)」。お煎餅をあえて「ちっぷす」としたのは、
- 幅広い年代に手に取ってもらえるように
- おやつや隙間時間に気軽に食べられるように
という軽快なイメージを演出するため。また、薄焼き煎餅なのでパリッとした食感もチップスという響きがよくあっているのではと考えました。
発音のしやすさや名前の覚えやすさ、パッケージに印刷したときの字面の良さなど徹底的に考え抜き辿り着いた至極のネーミング。
親しみやすく、ありそうでなかった素敵な商品名がついに決定しました。
お煎餅もついに決定!
野菜を練り込んだお煎餅を作ると決まった時点から試作を重ねること数回。全国にいる女子マーケ部の参加メンバーの自宅に発送し、アンケートや投票を行い改良を加え、ついにお煎餅の味、食感、サイズが決定しました。
画像はイメージです 画像引用:酒田米菓株式会社
ビーツ・ほうれん草・トマトなど数種類の野菜を試した中で、一番人気が高かったカボチャを採用。味はカボチャの煮付けをイメージし、甘味と醤油味を活かしました。
今回、「災害時の備蓄食糧にも最適なものを」というコンセプトがあり、非常時で自由に好きなものを食べられない時に「甘い物が欲しくなるのでは?」という意見から、味に甘みを活かすことに。
もちろん災害時だけでなく、家事の合間や仕事で疲れたとき、ちょっと小腹を満たしたいときに、「甘いものを少し口にしたいな」といった女性のニーズにも合致。
またカボチャの煮付けの風味は年配の方にも親しみやすく、小さな子供にも人気の味付けということで、幅広い年代に向けて、最適な味付けを選び抜きました。
パッケージデザインもいよいよ始動
ネーミングと内容物が決定したため、工程はいよいよパッケージデザインへ。
「消費者代表」といえる女子マーケ部のメンバーたちからはパッケージデザインのアイデアが、プロジェクト発足当初からたくさん出ていました。
- こんなデザインならお店で手に取ってみたくなる
- 携帯できるようにおしゃれなカラーがいい
- パッケージにこんなことが書いてあると嬉しい
- 手を汚したくないから取り出しやすい形がいい
常に食品に対して「選ぶ・買う・食べる・生活に取り入れる」といったことを同時に考えながら生活している消費者にとっては、商品とパッケージは決して切り離せないもの。そんな視点からこれまで、ふんだんに出てきていたパッケージアイデア。
今回、デザインをしてくださるデザイナーのまりこさんに会議に参加していただき、形にしていく工程に入りました。
和風・洋風、どちらのデザインもあるんですけど、今回はこれらとまったく違ったデザインを作っていきたいですよね。
普段、酒田米菓さんの商品を購入している方々と違ったファンを呼び込むためにも、あえて現行のものに寄せず新たな切り口のデザインを模索することに。
また商品ターゲットとなる30代女性の「可愛いもの好き」といった傾向も意識。
市場調査の結果、煎餅類はオレンジ・青などはっきりした色味のパッケージが多いことがわかり、パステル系やくすみカラーはあまり採用されていない傾向。
あと、今回は「健康にもいい」っていうのをコンセプトに入れているので、お煎餅だけじゃなく「マクロビ系」の商品デザインも研究して、パッケージに載せる文言を固めていきたいと思います。
災害時にも「ほっこり感」のあるパッケージデザインだと嬉しいかも。
例えばグミとかで、グレープ味・オレンジ味・イチゴ味とかシリーズ化されているのもありますよね。そんなイメージで。
ああいうのってすごく人気があるんだけど、お煎餅ではまだないんですよね。 だから「クラフト系」のイメージをデザインに取り込んでも面白いよね。
「和風でクラフトっぽいもの」っていう方向性、いいと思います。
デザインを決めるときには「消費者が商品を手に取ってレジまでちゃんと持っていくかな」っていうところをしっかりイメージしていきましょう。 皆さんが普段目にしているのは、すでにスーパーに並んでいる商品ですよね。 でも、商品って最初からちゃんとした並びになっているわけではないんです。私たちの商品をこれから並べてもらわないといけない。 だから、すでに並んでいる様子だけをイメージするのではなく、商品単体でしっかり訴求できるデザインでないとね。
あと、スーパーに置くので、高級感出しすぎても手が伸びない。庶民的な親しみやすさも欲しいですね。
みんな、どんなデザインがいいですかって聞くと「おしゃれなのがいい」っていうんですけど、じゃあ普段、おしゃれなの買ってますか?っていったら、ちょっと違うかなっていう部分もあるじゃない。 やっぱり、どんな商品なのか、中身がわからないと買わないですよね。
ポテトチップスなんかで「ひまわり油100%」って書いてあると、ひまわり油が体にいいのかどうかよくわからないけど、なんだか体に良さそうみたいな(笑)。
でも2000人以上のメンバーを擁する女子マーケ部が開発した味っていうところの称号みたいなのは、上手く作っていきたいですよね。
「欲しいもの」「好きなもの」に貪欲な女子マーケ部メンバー、尽きることなく溢れ出すアイデアの数々。
これらのアイデアをもとにデザイナーのまりこさんが5つのアイデアを作ってくれました。
- くすみカラーを全面に押し出したA案
- お菓子パッケージの王道的なB案
- 「健康系」を意識したC案
- 自然派志向をイメージしたD案
- クスッと見る人の笑みを誘うE案
商品名以外の文言はFABE分析を行い厳選。
商品の特徴や優位性、顧客便益、それらを裏付けるエビデンスを書き出し、キャッチコピーやパッケージデザインに盛り込む文言の抽出を行いました。
そうすると透明のプラスチック素材は向かないので、あえてアルミを採用しました。
煮物は家庭によって味付けが違うだろうから、買ってくれた人が食べた時に「想像していた味と違う」ってなっちゃうとよくないかなって。
ローリングストックっていう言葉を裏面でいいから、入れておくといいかも。
ここは「買う」っていうことにこだわってデザインを選んで欲しいです。
おおよその改善ポイントが出尽くしたところで、デザインや文言の改良をデザイナー・まりこさんに依頼。その後、女子マーケ部メンバーと酒田米菓さんで投票を行い、パッケージの最終決定を行うことになりました。
ついにパッケージデザインが完成
デザイナー・まりこさんがみんなの意見を集約し改良してくれたデザイン案を、2000人からなる女子マーケ部のメンバーと酒田米菓さんとで選考。投票の結果、ついにパッケージデザインが決定しました。
「女子マーケ部セレクション」の金賞には特別なこだわりが!
たんに人気投票で1位だったというだけでなく、
- 製造工程のこだわり
- 衛生面
- 栄養面
- 製品の社会的意味合い
など女子マーケ部が設けた厳しい基準と照らし合わせ、「金賞」の名にふさわしいと判断した商品のみにつける「金賞」。
今回、女子マーケ部と酒田米菓さんでこだわり抜いて作り上げた「美ちっぷす」はこの金賞にふさわしいと判断し、パッケージデザインに盛り込むことにしました。
パッケージの裏面には、この商品の誕生の経緯を簡潔に明記。また、災害時に備えたローリングストックの説明も載せ、世の中に災害への対策意識を呼びかけることに。
新商品の完成まであと一歩。参加メンバーが毎回、忌憚なく意見を言い合い、ワクワクしながら作り上げたお煎餅。2000人以上のメンバーの支持を受け自信を持って全国にお届けできるお煎餅がまもなく誕生します!。
先行プレスリリース
2023年5月末に始動したこのお煎餅開発プロジェクトですが、2024年1月29日にプレスリリースを行いました。
女性コミュニティが老舗おせんべいメーカーさんとタッグを組むという意外性が注目を集め、数十社にのぼるメディアに取り上げていただきました。
秋に控える発売日に向け、認知度アップ策も着々と進行。販売開始から注目を集められるよう入念な仕込みも検討中です。
商品が皆さんの手に届くまであと少し!。はやる気持ちを抑えながら、女子マーケ部メンバー一同、丁寧に慎重に最後の仕上げを行っています。
発売日が決定したらお知らせいたしますので、ぜひみなさん、楽しみに待っていてくださいね!。