相手に気持ちよく動いてもらう方法!(前編)あなたは自分を満たせてますか
生き生きとした毎日を送る女性のコミュニティ、女子マーケ部。
毎月1回行われる定例会では、経営・マーケティング・人間関係などなど、人生のさまざまな場面で役立つ知識や情報を、みんなで楽しく学んでいます。
8月の定例会はなんと、女子マーケ部代表の佐々妙美と、ご主人で社外アイデア企画室顧問、坂田公太郎先生との夫婦対談!
人生経験豊富な坂田先生から出てくる言葉は、「すべてが教訓!」と思うほど、学びがたくさんありました。
モデレーターは女子マーケ部メンバーの山本ゆきさん、ベルナードいずみさん。
どうぞお楽しみください。
株式会社セミナーエリート:代表取締役 兼 CEO
社外アイディア企画室:顧問
セミナー登壇750回以上。1万人以上の経営者を指導。
日本のみならずニューヨーク、ゴールドコーストなど世界5都市でセミナーを実施。
過去には社員ゼロにして2億円超の売上を作る。
著書に『地上最強のセミナー講師バイブル』(Clover出版)、『「自分史上最高」になる!最強セルフイメージのつくり方』(同文館出版)など4冊。
元新宿・歌舞伎町のナンバー1ホストという異色の経歴をもち、現在は登山、スキューバダイビング、フルマラソンなどを趣味に、地球を舞台に遊びまわる生活を満喫中。
男はみんな「かまってちゃん」?
柔らかく回避する方法はありますか?
(ちなみに普段からわりと構っている方だと思います)
奥さんとしてはちょっと邪魔されたくないと。
これを角を立てずに回避する方法を教えてくださいということですね。
正解はありません。特に男女関係はすごく難しくて、ビジネスよりはるかに難しい(笑)。
どうやったらうまくいくかっていうのは、ほぼ正解があって、それに向かって一生懸命やったら大体の人がうまくいくんですけども、男女関係ばかりはそうとはいかないと。
逆にいうと、家庭内の困難を上手くまとめることができたら、仕事にも大いに反映できると思ってください。
なぜかというと、仕事はルールの中でやっていますよね。いつが納期とか、予算はいくらとか。
でも、夫や彼氏って簡単に約束を破るじゃないですか。何曜日の掃除はあなたの番ねとか、夕食の片付けはあなたねとかって決めるんだけど、やってくれない。
「決めたじゃない!」って怒るとどうなるか。
上司と部下なら「すみません、やります」で終わるんだけど、男女関係だと「なんだ、その言い方は」ってなって、ケンカになってしまうこともあると思います。
それが家庭内では難しいとなると、外に求めるようになるかもしれないっていうのは、ちょっと覚えていてほしいですね。
で、外に求める場合の悪いパターンが、他の女性にいってしまうということ。家の中で、なかなか自分を認めてもらえないと、その可能性はありますよね。
で、良いパターンは、仕事に求めるケース。
家庭で上手く認められていないので、世間で認められたい、みたいな。
男というのは、絶対的に認められる場所が必要なんです。
その意味で、僕が本当にラッキーだったのは、妙美さんが常に僕を認めてくれる。極たまに批判もあるけど、基本的には賞賛、賞賛。
僕は妙美さんの前だけ、唯一、弱い部分を出せるんですよ。
家から一歩外に出たら弱みは見せられない。男は遺伝子的に自分の弱い部分や情けない部分を見せられないので、家庭が唯一の弱みを見せられる場所であり、甘えられる場所なんですよね。
中には、銀座や六本木に行って、お金を払って「よしよし」ってしてもらう人もいますが、家庭で夫をちゃんと認めてあげれば、そういうお店に払っていたお金が全部、自分の元に来るかもしれない。
だから、家で仕事をする場合、本当にやらなきゃいけない時は場所を確保しなきゃいけないけど、「仕事中なんだから!」なんて言うと、旦那さんは悲しくなって、その認められない思いをよそに求める。
それでお金が他の女性に流れることを考えたら、家で旦那さんを認めまくった方が自分にとってプラスになるんじゃないかなっていう考え方ができますよね。
合理的な選択として。
相手にいうことを聞かせようっていうことではなく、いかに自分にとって得になるかを考えるっていうね。
「今、仕事中だから!」って言っちゃうと、「仕事のほうが大事なのか」ってなっちゃうから、「この30分だけは重要だから」みたいな感じで言うと、「わかったよ、待ってるね」ってなるかなと思います。
なんでしょう。私もほったらかされてるし、向こうもほったらかしてるし。
男女関係は十人十色ですからね。
はたから見て、どんなに不思議な関係でも本人たちが幸せなら良いんですよ。
僕の知り合いに、奥さんが旦那さんの浮気相手の女性を認めてるっていう方もいますから。
外に子どももいるんですけど、その人は何億も稼いでいて、家に何億も持って帰ってくるわけですから。
年商800億円で、子どもに毎年2000万円渡しているっていう。
本人たちがそれで納得しているんです。
じゃあ、年収100万円で、家に全然お金を入れないで、浮気しない夫とどっちが良いですかって言ったら、何億の方がいいと答える人も結構いるでしょう。
時には一人時間も大事
そもそも結婚もそんなにしたくないんですよ、本当は。
女性の方から上手く仕掛けて、「⚪︎⚪︎ちゃんが結婚するんだって」とか「新婚旅行だったらどこがいいな」とか言いながら、ちょっと突いたりして上手く誘導した人もいると思うんですけど、男っていうのは、できるだけ結婚を引き伸ばしたい生き物なんです。
だから、その辺も女性が上手く認めてくれているといいですよね。
東京に住んでいた時も月に1回は湘南とか鎌倉に宿をとって1泊したり。熱海とかで一人でぼーっとしたりね。
一人時間ってすごく大事なんですよ、男は。
だから、それを女性が認めてあげると、皆さんも自分の時間が増えるかもしれないですね。
いつも楽しく自由に生き生きとしている妙美さんは、坂田先生の手の上で転がされている?
いいところを認めてあげるんです。
ほとんどの方が恋愛の末に結婚したと思うんですけど、恋愛感情がだんだん怒りに変わっちゃうことってあるわけですよね。
それはなぜかというと、自分にない部分が相手にあるから、人は惹かれ合うわけです。
自分にないものを持った人と結婚した方が優秀な子どもが生まれる可能性が増えますからね。
で、恋愛期間は脳の中でフェニルエチルアミンっていう物質が出ているんです。
これは、恋愛物質って呼ばれているんですけど、困ったことに半年から3年で出なくなってしまうんです。
そうするとどうなるかというと、違いが許せなくなってくるんですよ。
違うところに惚れたはずなのに、3年とか5年で恋愛物質が出なくなると、「なんだ、あの考え方はおかしいぞ」って(笑)。
大体もう決まっているんですよ。明るい人は暗い人に惹かれるし、節約家は浪費家に惹かれる。
うちの場合は、妙美さんが「あの写真映えするカフェ行きたい!」とか言うんです。
ドトールだと220円くらいのコーヒーが映えたカフェだと800円とかになるわけですよ。
その600円の差はなんやねんって僕なんかは思いますけど(笑)。
いい意味で諦めも大切
(国際結婚なので)もう異文化ですから!
「男は火星人、女は金星人」っていう本があるんですよ。男女って違う星から来たっていうくらい、脳の中が違うんです。
男性に不満を持っている女性って多くて、女性は言葉を大切にするでしょ。
「愛してるよ」とか「綺麗だね」とか。「ありがとね」っていう言葉をかけてもらうことがすごく大事。
しかも毎日、かけてもらうことが大事なんですよね。
だけど男はあんまり言葉に価値を感じていないんです。
男は結果や実行したことが大事だと思っているから、「そんなこと言わなくてもわかってるだろう」なんて言ったりするんですよね。
それを面白がれるかどうかですよね。
だから僕、いつも笑ってますもん。こんなに違うんだって。
僕はどちらかというと根暗で、妙美さんは明るくて人を惹きつける人。
それは本当にすごいと思うし、何かがあった時も、どちらかが対応できるだろうって思うんです。
「ねえねえ、あの人、日本人かな?日本人じゃない?」って僕に必死に言ってくるから、「話しかけてみたら」っていうんだけどできない。
で、僕が話しかけるみたいなね。
そういう違いがあるんです。もう何から何まで違う。
それを「お互いに補い合っているんだ」って思えるかどうかですよ。
働く女性の落とし穴?
職場の人だったり、お客さんだたり。
で、自分が活躍し出した時に旦那さんを見て、「なんでこんなに怠け者なんだろう」とか「なんで昇進しないんだろう」とか「なんでこんなにお給料が安いんだろう」とか思うことがあると思うんですよ。
男は侮られているってことに敏感ですから。下に見られているとか見下されているとか。
そうなっちゃうと、認められたいっていう気持ちが外に向いちゃいますよね。
どんなに相手を変えようとしても、人は変わらない。むしろ変えようと思えば思うほど、男は意地になって逆のことをしてしまう。
ギャンブル好きだとしても、自堕落で家事嫌いだとしても、どうにもなりません。
だから、どう受け入れるかですよね。
この人には他にいいところがあるかもしれない、と。それを探すんです。
すごく稼ぐ力があるかもしれない、コミュニケーション力に長けているかもしれない。
そういうところを伸ばしてあげて稼がせる。
逆に稼ぐのは向いてないけど、子どもをあやすのが上手いとか。
その人に合わせた役割を任せる。もう、人事ですよ。
相手の「嫌なところ」は自分の中にも
例えば相手が怠け者だとしたら、自分の中にもそういう部分があって、そこを見たくないから責めちゃうんですよね。
相手に誠実さがないと思ったら、自分だって誠実にできていなかったんじゃないかなとか。
だから、誰かのことを嫌いだなと思ったら、自分の中にもそういう要素があるんじゃないかって思うようにすると、なんか許せるっていうかね。
自分の嫌いな部分って、だいたい相手が持ってますから。
僕も自分の嫌いな部分を、妙美さん、持ってますよ。
朝、全然起きないし(笑)。
僕は朝7時からスターバックスで仕事を始めて、みたいな生活を5年くらいやってましたね。
最近は仕事をちゃんとやってるんで、朝早く起きてますけど(笑)。
まあ、そういう部分も愛せるかってことですよね。相手を愛するっていうことは自分を愛することですから。
朝起きないところも認めてあげるってこと?
実験してみたんですよ。4日間一切起こさずに行こうと。
今までは「そろそろ起きる時間だよー」、「はい、歯、磨いてね」とかなんとか言ってましたから。
それを一切起こさずに行ったら、4日連続で11時に起きたんですよ!
まあ、そんな感じで多少ケンカしつつも、基本的には全肯定です。
全部ひっくるめて、遅刻癖も含めて、浪費癖も含めて「愛してるよ」っていうこと。
たまにお財布渡してお会計任せると「いくら払ったか、わかんない」とかいうんですよ(笑)。
大前提は「自分を満たすこと」
まずは自分が幸せになってくださいっていうこと。
人を幸せにするのはその後です。
基本的に自分は自分しか幸せにできないんですよ。
ビーチに行って、ちょっとゆっくりしたりとか、カフェでちょっとゆっくりして、自分を満たしてください。
じゃないと、家庭に還元できないですよ。
今日のテーマ「相手に気持ちよく動いてもらうためには」に踏み込む前に、まず基本となる考え方を坂田先生が教えてくれました。
- 家庭で気持ちが満たされないと、外に求めてしまう
- 相手を変えることはできない
- 人は違いがあるから惹かれ合う
- 互いの違いを面白がれるかどうかが大事
- 小さなケンカはあっても、基本は全肯定
- まずは自分で自分を満たす
こういったことをちゃんと分かったうえでパートナーと向き合うと、きっと許せることが増えますよね。
夫婦ならではの面白エピソードも飛び出した対談は、後半、さらに加熱します。
ぜひ、後半の記事もお楽しみください。
※今回の「坂田公太郎×佐々妙美 特別対談」は「こちら」からご視聴いただけます。
女子マーケ部は、会社員、専業主婦、個人で仕事をしている方など、幅広い属性・年代の女性が大勢参加している参加費無料のコミュニティです。
参加を希望される方は公式LINEにてお待ちしております。
▼画像をクリックして女子マーケ部公式LINEへ♪